「にぐるまひいて」という私が大好きな絵本があります。アメリカのテレビドラマシリーズとして日本でも人気だった「大草原の小さな家」はそこから着想を得たのでは?と密かに思っています。
「大草原の小さな家」
今日はシ・オ・ミ 師匠とその話をして、帰宅してみるとにぐるまになったゾウが湧き出てきました。このゾウには抽斗も付いており、子供達はそこを行き来してかくれんぼなどで遊ぶ事も出来ます。ここは家であり、家族であり、にぐるまゾウが歩いているのは時間の上です。
少女は植木に水を与えるためのジョウロをお爺さんに渡します。これは先日の子供のワークショップで小学生の女の子とやり取りしたかけがえのない一瞬を描いています。子供との交感は本当に生き甲斐です。少女はゾウの鼻に抱えられて、届かない高さまで上がる事が出来たのです。
屋上の荷台には幻想の小さなゾウがいて赤ちゃんを抱っこします。これはもう手離したくない作品になりました。
明日クライアントに渡す事になったので、一晩だけこの絵と過ごしてサヨナラです。手離したくない程の愛着があるかどうかが、絵描きの誠意だと思うのです。
「にぐるまひいて」は是非読んでみて下さい。