アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

平衡感覚

風景画を描く時には正確なパースをはぐらかし、遠近感を助長しない様に配慮します。それはどうしてか?を一言では説明出来ませんが、本物ではなく写真で見過ぎているのも大きな要因でしょう。

そして、それを実践するには平面の絶対的な垂直と水平を掴み切っていなければなりません。これが案外難しい様で、ここでつまずく受講生も沢山います。トレーニング方法として有効なのは、画面に十字の線を引いておくのも良いかも知れません。

今日描いたイラストなどは、一見、遠近感やパースがどこも合っていません。

 

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しかし実は建物と建物の間の向こうの眺望に鑑賞者は水平線や地平線を感じてしまうのです。ここが絵の面白いところ!

稚拙なテイストで平衡感覚を極限まで崩して、愉快な感覚を味わいつつ、何処かで以前目にした夜景に重ねてもらえれば面白いと思います。

イラストはデフォルメ出来るので、風景画より一層、平衡感覚を崩す事が可能です。私も好き放題遊んでいます。