アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

画育

ギャラリーを開業しながら、まだその詳細を一般的に知らせずにいます。何故か、広く周知してもらいたいという感覚は湧かず、今しばらくは、誰も知らなくて良く思えています。どんどん間口を狭くしたいのです。敷居は低いけれど、間口は狭い。それがぴったり来ます。なので、それに比例するようにブログの投稿が激減しています。

それどころか、この頃は画家を辞めたいという考えが湧き起こり始めています。では、何がしたいのか? 画育です。

画育とは、食育などと同じく、絵画をツールにしたマンツーマンのワークショップです。子供も老若男女問わず、私と一緒に過ごした人が、絵画を通じて得難い独自の時間を過ごす事。それに相応しい環境を自然に設けたり、絵を描くきっかけ作りだけをして主体性を重んじます。それは教育というより、ただ発育を促す。これが画育の概念です。

 

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恒例のHさんとのワークショップは、その一環で、ずっと好きでやっていますが、徐々に同様の依頼が出始めています。

画育には、精神・心の問題の知らず知らず当事者の自助努力による改善に相当な威力があります。傷付いたり塞いだ人間性回復の大きなきっかけを促すでしょう。

でも、考えてみれば何も私が画家を辞める必要はない訳ですが、画育の為に自分を役立ててもらえる方向にシフトすればする程、一画家としての個展などは開催の必然性が希薄になるのです。だから画家は経歴としてだけ残せば充分かと思います。きっと、そういう変化の時期に差し掛かったのではないかと思います。

 

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