あっという間に２週間が経ってしまい、久々の投稿です。アトリエ青での教室も徐々に稼働し、私自身の暮らしもようやく板に付いてきた感じです。梅雨に入ると庭に風情が出てなかなかいいものです。ギャラリーと同じくらいに私好みの味わいになりつつありますので、お越しの際には絵と一緒に味わって頂ければ幸いです😊
さて、今日のＨさんの作品は面白く、白いクレヨンで飛び回る蝶々を描いて、そこに透明水彩を何層にも塗り込んでみました。
普通はクレヨンの油分が水ごと透明水彩絵の具を弾くのですが、どうしてかオペラというホルベインのピンク色の絵の具だけが吸着されたのです。
今まで私はそういうった現象が起こる事に気が付かずにいましたが、Ｈさんのお蔭で大いなる驚きと学びを得ました。この画面はしとしと降りしぶる雨の湿度を反映しており、Ｈさんの感受性の高さが伺えます。
私もこれを真似て白絵の具をピンク色のテーブルクロスに施してからオペラを乗せてみました。やっぱり同じ様に一気に吸着します！ 本当にこれにはビックリです。
テーブルの上のカップやコップ、それと白髪の婦人の髪を白残し（紙残し）でスッキリと描いてみました。前回にも増して描ききらないどころか、間接的にしか描かない感覚で画面が満たされて愉快な階調に収まりました。
今日もＨさんから大いに学ばせて頂き、感謝の歓びで胸が熱くなりました。
