アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

普通に描く

たまたま見つけたフランスの田舎か何処かの田園風景写真。オレンジ色のバリエーションで成立した色彩に惹かれて描きました。これだけ暖色が占有している画面はなかなか目にしないので、自然に見せるのが大変です。なので、ごく普通にラク〜に描かねばと最初に思いました。そうする事で、これが実際に自然の色合いなんだと鑑賞者に伝わります。

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画面中段の家屋を箱のような直線描写で捉えて自然の織りなすフラクタル曲線との相乗効果を意識しました。家屋を若干右に傾けているのは心を躍らせる仕掛けです。その分、遠景の田園や山の稜線は落ち着いた表現に留めました。空は全く着彩せずに紙のままです。

 

一方でHさんはクリスマスも終わったので、正月にひとっ飛び! 彼の心象風景の初日の出です。緑の水平線に紫の空がぶつかる辺りのコントラストが素晴らしいセンスです。

 

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Hさん自身は遠近法を使えない事を気に病んだ様子でしたが、絵画は実のところ平面であり、その概念が助長された表現をもっと肯定的に捉えて欲しいと伝えました。今日はコラボをしないでそれぞれが一枚を描きましたが、お互いに時間を共有して話しながら描く事が何よりも楽しいし、その楽しさが双方の作品で発揮されたと思います。