アトリエ青 Atelier Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

触発

ワークショップで「サカナ描くわ先生!」と言うので、これは期待が出来ると思った通りの見事な存在感で描いてくれました。ひれか脚か尻尾か不明な触手が体全体から出ているのが彼のセンスですが、驚くべきは尾ひれと胴体の折り合いの付け方です!

もはや泳いでいると言うより闊歩している歩くサカナの完成です。何も足りず、かといって余分なものは一切ないみごとな芸当ですね!

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次は私の番で、崩れた廃墟なのか人間が暮らせるのかわからないアパルトマンを描きました。全く調子が出ずに色のバリエーションも単調になってしまいました。ところが、先のサカナを描いてくれたHさんは、「この絵を見てると、先生がここに住みたいと思ってるのが伝わってくるな〜」と言ってくれました。また「窓枠が白く残ってるとこが良い!」とも。

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正にそうなのです。中に入りたいと思いながら描いた自分に、そこで気が付きました。そしてこのアパルトマン自体が家族や仲間の様に肩を寄せ合って暮らしている人間に見えます。

「色のバリエーションがどうのこうのではなく、思いがあるから良いで。」と指摘してくれたお蔭で、そうだな、それで良いのだなと、合点がいったのでした。

ありがとうHさん。お互いを触発し合うのがワークショップの意義かと思いました。