アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

エグい絵

昼間のドローイングは穏やかで柔らかなものでしたが、夜は急転直下、鬼気迫る絵を描きました。私は透明水彩で匿名のプロなら誰でも差がなく一定のレベルで描くような予定調和を嫌い、自分がなんだこれと言う最初の驚きに接する事を優先しています。この趣向はもう何度もお話ししていると思いますが、今日はやってはいけない事をもっと組み込んでドンドンやる事にしました。

① 一切の下描きをしない。

②白絵の具を使う。

③マスキングをしないで、コラージュする。

透明水彩ガッシュを混在させる。

⑤ペンを説明的でない使い方で走らせる。

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当然、これだけやれば破綻し、透明水彩の長所が瞬く間になくなるでしょう。でもそれによりアートとしての意味は果たしてなくなるのか? それはやってみないとわかりません。

すべての工程に対して無難なアプローチは存在しますが、それを回避して果てしなく破滅のリスクを背負いこんだ結果がこのエグい絵です。行き当たりバッタリ過ぎて全てがガサツで画面が強過ぎます。見ていて穏やかな落ち着きは得られません。でもそこがこの絵の一番の特長ですから、没にしても一向に構わないし、描いて良かったです。

まとまっていませんが自由にやりたい放題やらないと先には行けません。先はいつも見えないのがエキサイティングですからね!  肝心な事を言い忘れていました。クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディー」のサウンドトラックを聴きながら描いたから、ずっと高揚したのでした😅