アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

描かない

今日の教室では、一生懸命絵と向き合う受講生との清々しい時間を共有出来て、嬉しくなり一枚描いてしまいました。趣味で絵を描くのなら失敗して不快な思いをしたくないと仰る方が多いです。プロは失敗しないと思っておられる方も多いのですが、如何に挫折と失敗を糧に出来たかが大切な事だと思います。そう考えれば失敗した事自体で不快になりません! 趣味であっても希望を持って描けば良いのです。

私に関して言えば、してない失敗はないところを目指している話をさせて頂きました。出来るだけ上手く行くように配慮するのが苦痛で、むしろ失敗した方がスッキリします。肩の力が抜けるからです。また、まだしていない失敗があるのではと思う事で描き続けている気がします。

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今日の絵は編集をしながら描きました。編集というのは、描かなくても済むものを選択しながら描くという意味であり、決して描くのが嫌だとか面倒に思うのではありません。当然、結果的に描かない方が豊かに仕上がらないといけません。また余分なものがないようにピタっと描き終わる事も必要です。

この意識で臨むと、風景の一部だけを切り取って描いても画面が成立するという実感が得られました。この面白い発見も着地点が見えないまま描いて、それで失敗しても一向に差し支えないという気でいたからこそだと思います。

受講生の皆さんもどんどん失敗して下さい。堂々巡りする時は直ぐに助けますよ。