アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

画家とは子の眼を持つものなり

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この絵は8月11日に開催した「アートワークショップ」で小学校4年生の友人のHちゃんが描いた花です。

 

一つ一つが違う色。浮遊するシンプルな円。

緑茶色もあるところにこだわったそうです。

でも、花だと言われないと抽象画に見えます。と言うか凄い抽象画です😃

そして、ここには感情の全てがあります。驚くべき調和です。

 

Hちゃんとは彼女が小学校一年生の頃から私が当時講師として関わっていた教室で出会いました。

一年半ほど毎週時間を一緒に過ごして、訳あって私がその教室を去る日に、泣くのを堪えながら手紙を書いてくれました。

「いっちゃん先生、私のことを覚えていてね。さようなら。」

クレヨンで書かれたその手紙は今も宝物として保管しています。

 

この絵は一見幼く、誰でも描けそうに見えますが、実は描けません。

 

私は2年前の手紙の続きに見えて来ました。

「私、色々あるけど楽しく生きているよ。」

 

久し振りに会えてお互い嬉しい日だったね!

そして、今日は勉強させてもらいました。ありがとうHちゃん。

 

大人は生きる手段だからと言い、瞬間に擦れてしまう愚か者です。

一方で子供は純粋で可愛いなどと誤解してはいけません。確かにそういう面はありますが、MAXで戸惑い、全てに向き合おうともがいて生きています。

 

私は子供のワークショップをする度に自分が擦れている事を思い知らされます。

こういうアートの誕生に立ち会ってサビ落としをして、心入れ替えて行きます。

 

Hちゃんは他にも描きましたが、セルビアでの展示はこの作品を出して欲しいと言いました。

「そうやね、 これは最高や!」と私はとても納得したのです。

 

「画家とは子の眼を持つ者なり」

この座右の銘は、単純に大らかとか、天真爛漫というのではありません。

本当に価値があるのは何か見抜く直感力です。

 

アートワークショップ他イベントの情景は下記こどもアトリエ青ブログにて詳細を書いています。

併せてご覧下さい。

http://ishidayasunari.hatenadiary.jp/entry/2017/08/12/093713