アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

6年振りのBBQ

今日は秋晴れですが、日中は熱中症になるくらい暑くなりました。大津オルタナティブスクール トライアンフと親の会シャインのBBQ交流会が近江八幡市妹背の里でありました。

最近スタッフになったばかりの私は殆ど初対面の方が多いので、この機会に参加させて頂きました。スタッフや家族・親子で参加されて20名ほどの賑やかな会となりました。

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町営で管理が行き届いたバンガローなど宿泊施設もあれば、テント村の様な一画もあり、大変な人気の様でした。

過去に3年間青少年の支援員スタッフを務めていた自立援助ホームでして以来、実に6年振りのBBQ! 


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トライアンフでは恒例の行事だそうで、準備も万全で、何度も参加している子供は炭を手際よくイコして早速焼き栗🌰

これは美味そうと思っていたら食べる前に全部なくなりました😆

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それにしても、終始何とも和やかな空気で、皆さんが笑顔で穏やかに話して食べて、子供は遊んで。

よく似た葛藤を共有しつつ、みんなで同調して笑い合うだけでこんなにも人は楽に生きられるんだなぁ。。。簡単には見えない辛い経験や打開が困難な難題は誰しもが持っているのでしょうが、支え合って交流する事が出来るのとそうでないのでは全く違います。


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自分の子供を愛して、交流する相手の子の成長も愛でて、そんな雰囲気が素敵なコミュニティーでした。

私の写真は撮影と焼き肉を食べるのに忙しくて一枚もありませんが、経験したことのない時間を共有させてもらいました。まだまだ不登校や登校拒否に至る経緯や、その性質・問題の特性など、知らない部分がどんどんわかって来た段階ですが、徐々に先達から吸収していければと思います。

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有り難いのは絵描きに関心を持つ親御さんや子供、実際に絵を描いている方々が多い事です。私への質問や興味がある方、透明水彩の話をすると眼の色を変えて聞いてくれる方が何人もいました。

私が幼少期から青年期まで過度の対人恐怖症で、あがり症で、更に人見知り(←これは今もですが)だった事を話すと、返って安心される方や、親近感を持って下さる方が殆どです。絵を好んで描く者に共通する傾向だとは思います。

ワークショップを受けたいけど、遠方すぎて現実には難しいと残念がる方も沢山いて、そういう気持ちを伝えて頂けるだけで有り難い日でした。里山に囲まれた妹背の里で、参加者みんながゆったりと癒される時を暗黙の了解で共有出来るなんて。

子供の時に生き辛く、クラスに馴染めなかった。どうして皆んなと同じ事に無理に興味をなびかせる必要があるのか納得できなかった。そんな実体験が還暦前にして、ようやく役に立つ時が来るとは。

 

アートで心のケア

ボランティアがきっかけで、スタッフになった大津オルタナティブスクール トライアンフの冊子で自己紹介欄に掲載して頂きました。星つりじいさんで出ています。

10月のカレンダーに水曜日に3回「水彩画」の日を設けて頂いています。(11月の予定は、10月末には確定します)


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やってみたいけど、その意思表示をハッキリと伝えられない子もいますので「描く人はこの机に来てね〜」までは声掛けをします。

それで静かにこっちに座る子は描くし、無視する子は他の事をします。その空気感はこどもアトリエ青Sundayなどのワークショップとは大きく違います。

先日はたまたま当初から見学かねて水彩画もしたいという子も来てくれたので色んな作品が生まれました。


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それ目的で参加する子にはワークショップと同じく対応すれば良いのですが、こうした日は極端に言えば私のことが目障りに感じる子供もいる可能性があるという事に配慮が必要です。

目障りとまで思っていなくとも「水彩画の日は行きたくない。」と思う子を作ってはなりません。そうはならない為にも参加しない子供を尊重して肯定しなければスタッフは出来ません。空間を絵で独占しない事、大きな声で話さない事など通常のワークショップとは逆の気遣いをします。

「みんなでやろうよ!」発言などは、非常にウザがられます。だからカレンダーにも「自由参加」とあります。強制ではないという意味です。水彩画に興味ある子は「水彩画あるし行こう。」と捉えますが、したくない子は「しなくても良いから行こう。」という風に各々の解釈が出来る工夫です。


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水彩画したい子が一人いたら私は充分有難いし、感謝します。右の象の作品は子供が帰る頃にパッと出来た私の作品です。喜びに溢れていますね❣️ 

また、子供が描いていてちょっと行き詰まったり、つまずいたりした時に、臨機応変に何らかの提案を出してあげるのは大事ですが、私を受け容れて欲しいという概念を抜かないといけない。

子供が絵を描きたがることと、私を受け容れることとは同義ではありません。数ヶ月から一年の時間差を要します。中には絵を描くことのみに執着しているだけで、私への興味(画家への興味や、活動への興味)はずっと発生しない場合もあります。

その事に寂しさを感じたり、自分からアピールをしようと話掛けすぎたりしてはいけません。

私にグイグイ来られたら子供はたまったものではありません。絵を描いている姿に満足するのが一番です。

このように通常のワークショップとは違って心のケア・開放により重きを置いています。絵を描いているだけで自分が勝手に癒されるので、自然体でそこに持っていければ理想的です。

トライアンフでは他にも色んな体験が出来ますので、学校に行きたがらないお子さん、登校拒否や不登校の問題を抱えたご家庭の方は、代表が随時ご相談を承っております。宜しければお問い合わせ下さい。