水彩画教室は、夕立ちの雨宿りで集う様な時間がアトリエに流れました。それに相応しいイラストを描いて来られたYさん。
紅い屋根のみでひとつ屋根の下に暮らすそれぞれの仲間たちを描いて秀逸です。
これは私の前回の投稿作品と同じく、原理による自由な表現であり、和みがそこに充満しています。慈しむ暮らしがなければ描けない絵ですね!
既存の風景画を模写。これもお家で描かれて来られました。
陥没した画面中央部分のレンガのアーチに対して、白い家の壁が遠近法に反してゆったりしたところが最高なのです。
赤いアパルトマンの木々も歌っている様です。
アカデミックな絵の教育を受けた者には到達しようのない愉快な画面ですね!
抽象画かと思ったら「コロナ」なのだそう!
先日、抽象絵画の巨匠ジョアン・ミロの話をしていたところですが、何処となしにYさんなりに咀しゃくされたのかも知れません。
次々と思うまま描かれているのに、画家から見てエキサイティングな絵ばかり。これには感服するばかりです。
気取りや優越意識が微塵も感じられない、これは一重に人柄に由来するものであり、大いに学ぶべきところです。
私のアトリエで4人が雨宿りしながら笑い、話し、最後には雨も上がったのでした。