アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ライヴと破壊

シ・オ・ミ 師匠の極秘イベントが明後日に迫る中、私はどう関わるのが正解なのか模索しています。師匠のイベントは、大抵私の知らない間に出演が決まっています。その事自体は大変恵まれた嬉しい事なのですが「何をしたら良いんですか?」と尋ねても「何もしなくても良いですわ。」と仰います。「それって一体どういう事」と内心思っていると「居るだけでいいです。」と、付け加えられるのです。ここで私は更に「!?」となるのです。

しかし、それで油断をしていると予想もしていないタイミングでお題を突然出されます。この素晴らしきしごきのお蔭で、これまでも右往左往して鍛えられて来ました。ある時は歌を唄い、司会をし、トークをし、アシスタントをし、そんな調子です。今回も何がどうなるのか未知数です。こんな面白いアートな時間があるでしょうか!

人生はライヴであり、ライヴこそがアートである。その姿勢には大いに共鳴するのです。前置きが長くなりましたが、今日は心を落ち着ける意味も含めて一枚の風景画を描きました。

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私好みのトワイライトの逆光です。正面に並んだ家屋がコンパネで組まれた映画のセットの様に平板に見えると面白いだろうと考えました。一方で、画面右側の奥行きを感じさせる建物軍はハレーションで透き通った様に見える。そのギャップこそが、何と言ってもこのモチーフの決め手です。

後は数人の歩行者が動いて見えればいい。そうする事で光が徐々に変化するイメージも鑑賞者の中で湧き上がる筈です。誰もが眩しい逆光で眼を細めた記憶が喚起されるからです。

これを出来るだけ、出鱈目に出たとこ勝負で描きました。これで明後日のイベントの心の準備が出来た気がします。心を整えてから、当日は師匠のイベントを破壊してやろうと思います。