Hさんとのコラボで遂に一つの画面に共同作業で手を入れる事が出来ました。先ずはHさんが3つの家から始めて、次いで背後の日照を奪うマンション。それぞれの窓にはバラバラの統一感のないカーテンで各自が分断されている事を暗示しているそうです。それに引き換え3つの家は内面からの希望の光で部屋が満たされて光っているとの事。
私はこれを見て被害を受けながらも3つの家は逞しくキノコの様に生命感に溢れている風に見受けられました。この作品には人間が現れませんが、確実に何人もの人間の営みを感じます。
そこで、私は一匹のミノムシを描いてちぎってコラージュしました。Hさんも、それを大変面白がってくれて、コラボが出来た!と嬉しそうに二人で眺めたのです。
私のした作業はミノムシと糸のみですが、Hさんの思い描く世界観を客観視する視線を入れる事で、より際立ったかと思います。