アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

大事件

一気に夏日になって体調を崩される方がいらっしゃいますが、読者の方は如何でしょうか。私も毎日短編コントムービーのロケで師匠や仲間と外出していますが、フラ〜っとなります。

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そんな時は急いで冷房の効いた店に駆け込みきちんと休憩を取るように心掛けています。皆さんもどうかお気をつけてお過ごし下さい。

今日は大事件と題した投稿です。受講生作品展でのアクシデントと重なって発生しました。私のライフワークとして運営しているこどもアトリエ青 は、2015年の立ち上げからこどものまちおおつに参加させて頂きました。私は公式描き下ろしイラストのご依頼も頂戴しました。それがこちらです。

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こだわりでテキストはカッターで切っておりデジタル処理は全くしていません。


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これを元にデザイナーさんとの共同作業で次のようなフライヤーが完成し、2016年から2018年までの3年間こどものまちおおつの看板として有効活用頂きました。


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こどもアトリエ青の出店は、諸事情で2018年から見合わせることにしましたが、このフライヤーデザインは続けて利用して頂くことで合意し、子供達が「今年もやるんだ!」となってくれたらという見解で一致していました。そういう意図でビジュアルイメージを使い続けて頂ける事は絵描きとして光栄で嬉しいことです。

今年は主催側の事情で、名称をこどものまちおおつからみんなのまちおおつに変更となり、メインロゴも変更されました。ところが、このロゴが大事件なんです❗️

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一見、同じ様なトーンで作られておりて器用にテイストを守ってくれている風に見えます。実際に参加団体の方達はロゴが変わったことさえ無頓着で気付かれていないそうです。

しかし、原画を提供した私は魂の殺人の被害者の気分を味わっています。まず私のイラストを無断でカットして別のものをコラージュしてあります。更にそこに切り抜いたテイストでイラストレーターで処理したテキストが入れられています。

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これがオリジナルですが、魚が跳ねている事も含めてこれ以上何も足せないし引けないのです。

私としては、良いように使って頂けて有難いという心境は皆無で、無神経甚だしいという思いしか生まれません。デザイナーとの共同作業で進捗を確認し合って入稿するのなら相談の余地はありますが、まずこのロゴは受け入れられません。私を真似て尊重している風で侮辱しています。しかし、反論をする余地もなく既に世に出回っているのを偶然知りました。後の祭りですね! なのでご注意されないと通常は訴訟問題に発展する旨をお伝えさせて頂きました。

イラストなどのお仕事をされている方は、この理不尽な気持ちを理解して頂けると思います。そうでない人は「これはこれで結構良いと思うよ」と言うでしょう。それは傷口に塩を刷り込む言辞となります。絵を切り刻まれるという事は、音楽で言えば歌詞を変えたり、アレンジを無断で加えられるのと同じです。小説であれば著者に無断で展開を前後させたり言葉を編集されるのと一緒です。

おまけに参加しないのに関わらずこどもアトリエ青が掲載されているという重ね重ねずさんな対応😅 一大事であり、私にとっては大事件なのです。原画を提供した時点で権利は主催側にあるから文句を言う方がおかしいという見解を持たれる場合もありますが、イラストをどうデザインするかはデザイナーの仕事ですが、イラストそのものを作り変えるのはアウトです!

ここまで言っておきながら敢えて主催者にはチラシ回収や、作りかえは要求しない事にしました。何故かというと被害は私個人のみであり、主催者に悪意がない事を知っている上、その方を尊敬しているからです。みんなのまちおおつのイベントがうまく成功に導かれる事を祈り、来年以降のフライヤーについては相談して頂ければ無料で描き下ろしたいと思います。

大事件などと、たいそうだなと思われても、そこにプロの尊厳がある以上、ごく当たり前の話をしたつもりです。それをご理解の上、ご依頼下さい。