アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

情報量を減らしてみよう

昨日はアトリエに友人達が集まっての食事会でした。腹話術師ニッシャン堂と子供将棋教室などを精力的に運営されている先生にお越しいただき、シ・オ・ミ師匠に手料理を振舞って頂きました。師匠は調理師免許をお持ちどころか、調理師教育課程まで修得されている腕前です。集まった4人は微力ながら、何か子供に対して自分を役立ててもらって死にたい(生き切りたい)と考える点が共通しています。各自専門分野が別な事で有意義なディスカッションが可能となり、反省点や方向性の確認作業、共鳴・融合が出来ます。とはいえ、半分以上は冗談を言って大笑いしているだけですが😅 

話の中で、私のブログにモチーフにした写真と原画画像を並べて公開したら、より一層読者が興味を示すのではという提案がありました。それに対して私は、何故それをしないかを答えました。

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絵はそれだけを独立して見る方が良いんです。写真の再現や、完全コピーしたようなものを良しとしてしまう傾向を扇動しないようにするためなんですと。この絵はある写真を参考にしましたが、そのまま描いてはいません。全ては即興的に線を引き、歪め、伸ばし、傾斜を変えて最終的には、ここが肝心ですが情報量を減らします。単純化する基準はここではとても話せません。

テキスト本は、100% 写真と作画工程を並べた編集をしていますが、ある意味写真を絶対視するため危険な行為です。それ程、蔓延し切っています。身近に絵を学ぶ方法として需要は確実にありますし、それで良いという方も多いです。であれば、並行して自分でスケッチや優れた美術館に通う事をお勧めします。

過去にはスーパーリアリズムや、ハイパーリアリズムなどの運動というか、流行りがありました。その中でも写真を撮るところから始める作家はある程度信用出来ますし、見るべき仕事があります。しかし、私はそういう方向には行かないタイプです。

ただ、見たままを描いたって絵の意味なんか全くありません。情報量を減らす作業は、自分が何を気に入って描いているのかに、やがて繋がります。