アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

うつ病あって今がある

アルバムを眺めていたらバカな写真を発見しました。2013年9月に私は当時根室で暮らしていた学生時代からの一番の親友を訪ね、ひとり旅をしたのです。これは北海道の根室港でのひとコマです。実は、うつ病から自殺未遂をはかった直後でした。しかし、これを見る限りバカで悩みのない男にしか見えないですね。

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でも人は見かけによらないものです。病だからといって人に心配をかけたくなくて、親友を笑かす余裕がある風に装ってしまうのです。結果、本当は元気だとか、うつ病は気のせいだとか、人間性が弱いだのと誤解されます。そのような無理解によって更に精神状態が悪化したり、治癒が長引く方々が本当に多いのです。私は自分がうつ病になった事でそれに気がつけて良かったです。この旅で私はプロの画家への転向を決意し、この時の苦しみが今の自立援助ホームの仕事に活きています。

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皮肉なことにそれと入れ替えに一番の親友とは仲違いをして絶縁になりましたが、それは仕方のない代償だったのでしょう。この半年後に日本で個展を開催してその翌年にはセルビアでの個展の話が舞い込んで渡航しました。思いもよらないめまぐるしい展開は、予想だにしていませんでした。そのことを成功とか自慢したいのではなく、自分の道が拓けて新しい人脈や友情関係が芽生えた事に意味があります。一方で私の人格や行動を攻撃する輩は今も絶えません。その度にかさぶたを剥がされてパニックを起こし、心療内科に通院してケアをする事になります。これはなかなかに辛いことですが、スパッと縁を切るに限ります。何故なら当人こそが人格障害精神疾患であるのにも拘らず、気付いていないし、受け容れていないからです。偏見の表れですね。

私はうつ病に限らず自分の体験を公表することで、同じ様な苦しみを抱いている人が攻撃を受けたり自殺しないことを願っています。また良かれと思って「早く元気になってね」「頑張ってね」。これを言われるとプレッシャーで心にナイフを刺された気持ちになります。では、どう言えばいいのか? 「ゆっくり休んでね」「しんどい(辛い)ですね」と声を掛けてあげて下さい。否定的な言辞はもってのほかです。