今日はシ・オ・ミ師匠が出演される舞台に同行しました。なんという事のないやっつけ的な会にもかかわらず、師匠はAIが進歩する事で10年後には先ず、絵や音楽など芸術が不要になるというテレビの報道に警鐘を鳴らすアクトを考えて来たからやったる!と勢い込んでおられ、勇ましいなと思いました。表向きは先進国と言いながら文化密度のやたら低い日本人ならではの情けない見解に対して、私も師匠もAIの不毛な芸術もどきが、逆に芸術が人間の不完全さを肯定し、必要性をあぶり出すのではないかという希望に繋がるという事で意見が一致しました。
イベント後はそのまま自立援助ホームの夜勤に入り、私もAIには描けない絵を描いてみる、というかAIが描きそうで描けない絵を描こうと思ったのですが、大した事にはなりませんでした。
全く白絵の具を使わず描いた雪景色。気の抜けた感じを狙いました。
次に打って変わってホステルの窓際に腰掛けて向き合うカップルの写真を暖色をふんだんに使って描きました。こちらは白絵の具で部分的に修正を掛けた為に当初思っていたよりコテコテになりました。
水性ペンを使用すればもっと作品らしくなるのですが、面だけで曖昧に成立させたいと思ったのでガサツで品のない絵になりました。それでもその欠点こそがAIが描いて感心するようなところから遠く離れる要素ではないかと思います。AIを敵対視するつもりはないですが、画家として脅威に思う事は一切ありません。思いを注入して描く過程が一番意味があるのですから! AIは勝手にやればいいですよ。笑い飛ばして終わりです!