今日は、シ・オ・ミ 師匠のたってのご依頼で、伝説のドラマー ロイ・ヘインズ氏の肖像画を描きました。ドラマーでもある師匠は20日のコンサートでシンバル一枚だけの演奏をされます。それはこの世界で圧倒的な存在であるロイ・ヘインズ氏をリスペクトしたものであり、一回きりのアート作品なのです。
そしてこれに添えるエッセイも書いて!とご所望頂いたので一回だけ練習に立ち会わせて頂きました。出来上がったエッセイがこちらです。
エッセイ 「光の雫」
シンバルは金属板を丸くくり抜いて作られると思われがちだが、本当に上質のシンバルは、ぐるぐるに巻いた銅線を叩きこんで徐々に円盤状になる。それを聞いて私は土星の環を連想した。シオミがイスタンブールで見た職人による気の遠くなるような作業の蓄積。そこには最高の音色を放出するための平原が広がっていた。土星の環も離れて見ると美しい平原のようだ。それは氷のかけらの集合体だ。私にはシオミが奏でる音色が、土星の環を形作っている氷に太陽光がさし、キラキラとこぼれ落ちる光の雫に共鳴しているように見えた。
2週間振りに描いたものは、昨年からのご依頼品であるため期日に従ってみましたが、まだ私は冬眠を続けている気でいます。ʕ•ᴥ•ʔ なので覚醒しないまま描いています。