アトリエ青 Art Studio Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

かすかな温もり

先の品のないくだりの投稿を終えて直ぐ、お世話なっているJさんのお母様がお亡くなりになった旨を共通の知人からお聞きしました。亡くなられたお母様は100歳近くで大往生だったそうですので、ご不幸という言い方は相応しくなく、生き切られたことを祝福すべきかと思いますが、他人だから言える身勝手な言辞は控えるべきですね。

それより感銘を受けたのは、昨夕Jさんが私の展示会に来られた際には、みじんもその様な素振りを感じなかった事です。いつも通りの穏やかな笑顔で「本当はお昼過ぎに来ようと思ってたけど、ちょっと用事が出来て済まして来たから遅くなっちゃった。」とさらっと仰いました。今考えるとこの用事こそが、お母様を看取られた時間そのものだった訳です。これぞ品ですね。そればかりか、展示会場にポツンといる私を見て「一人で居たら寂しいやろう。」と仰ったり、私の絵をご覧になって「なんか色遣いが寂しいね。なんでやろ?」とやたらと寂しいという言葉を口にされました。当たり前ですよね、最愛のお母さんを失われた喪失感は想像に絶します。お蔭で私は深く感覚が沈潜して行き、そのまま一枚描かせてもらえました。

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語らいの時間、今日はもう来ないという感覚を画面が孕んで、ひときわ寂しいです。でも、だからこそかすかな温もりを表現出来ると気付かせてもらえて感謝です。