アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

品のない一般論

今日は絵が2枚売れました。自分で気に入っている原画がもう見られなくなるのは寂しいですが、大抵の場合、購入される方は出逢いを感じられています。なので有り難い事と思うようにしています。作品は分身でもないし、基本的に紙切れですから。

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それにしても、今日以前ご購入頂いた方から「僕より早く先生(私のこと)に死んでもらわないと買った絵の価値が上がらないですね!」と満面の笑みで言われたのには、苦笑いするしかなかったです。デリカシーがないを通り越して、これが一般論だという事は百も承知で画家をやっていますから、別に驚きません。しかし、眼前に現れると改めて品がない思想だなぁと思ったのです。

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「お宝鑑定団」なる下世話なテレビ番組が、芸術を金銭価値に換算する事を大いに扇動しているのは周知の事実です。鑑定の際に必要となるのが、私直筆の署名(サインではなく)や制作年号なのですが、実は私は全く署名をしていません。これは鑑定を放棄する為であり、転売の抑止効果となる仕掛けを施しています。私は元から有名になりたくてブログを書いている訳でもなく、売名行為で展示会を開催しているのでもありません。品のない一般論に対し一石を投じる為に発信しているのです。