アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

師を仰いで

これまで何故か紹介する機会を逸して来ましたが、今から遡ること40年!私が中学二年生と三年生の時に美術教科でお世話になった東郷正二郎先生のお話です。現在ご存命であれば、85歳になっていらっしゃいます。写真はサイトから転用してますが、2004年71歳と掲載されています 。

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和製アンソニー・クインと私が密かに名付けていました。この頃は当然教師も退職されてお好きな絵とお酒を嗜まれ、凜として幸せな年輪を刻まれたお顔を拝見して感激したのを覚えています。先生の簡単なプロフィールは、下記URLから少しご覧になれます。

http://togo.siga.jp/index.html

 

東郷正二郎先生は、とにかく早描きで、せっかちな性分で、お酒が大好きでした。何度か個展に伺う機会があり「先生、僕も絵描きになりたいんです!」と相談すると「とにかく描き続ける姿勢が大事やで。」と仰って下さったのを今もよく覚えています。その言葉を時々思い出しては、咀嚼していました。特に何を指導してもらったという記憶はなく、個展会場で東郷先生の油彩とガッシュジーっと眺めて研究しました。当時は教師現役時代にも関わらず年に1・2回のペースで個展をされていて驚いたものでした。私は若い時は寡作でしたので、年に数枚しか描きませんでした。なので東郷先生の早描きが羨ましい心境でしたが、最近は先生より早い位になりました(笑)  去年から今日まで数えて400枚は描いています。師というのは、方法論や技法の教えを請うのでなく、佇まいや物事の貫き方を学ぶ存在かと思います。東郷先生に出会えなければ画家になっていたかわかりません。お出会い出来た事に感謝申し上げます。

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この絵は、横幅80センチくらいと大きく、2年前の公開制作で一気に描いたものですが、どことなく先生の影響を感じさせます☺️