アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

半年の旅

自立援助ホームの夜勤明けの足で湖西線に飛び乗ると、私が気に入っている車両でした。今日は待ちに待ったイベントの日。春にお話を頂いてずいぶん先だと思っていたのに、ふいに現実感が出たのです。遠足に行くようなウキウキした気分。浮き足立った感じ。そうやって半年の旅が終わる頃には、大体失敗するのです。

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その予感はやはり的中して、リハーサルは色んな意味でボロボロ。準備不足や打ち合わせの不備など原因は色々あれど、私の勉強不足が祟って皆さんにご迷惑をお掛けした事は間違いないのです。

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しかし楽屋では、いつも通りシ・オ・ミ 師匠が淡々と本番の準備をしながら、これもライブの良さ。生ものやから想定外の事が起こるのが面白いと一言で片付けてしまわれました。その上、舞台スタッフさん達は、ベストを尽くそうという空気で一丸となって動いて下さり、頭が下がりました。

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結局問題は解決しないまま、本番は制約のある手持ちの状況で如何にやる切るかが私に課せられました。その結果マジックと語り、音楽と動画が奇妙にシンクロした舞台になりました。

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それを目撃した沢山のお客さんは、賛否両論あると思います。でも、違和感を含めて初めての感情を抱かれた方が多いのではないかと演者同士で話ました。不手際が不完全な人から発生するのは当たり前で愛しい。師匠の背中からまたひとつ教わりました。

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