アトリエ青 Art Studio Blue

画家・アートディレクター 石田泰也の日々の活動風景をお届けしています

意思表示

私が今開催中の展示会をご高覧下さるという姿勢で受付にいるかと思ったら大間違いで、実は観客に喧嘩をけしかけているのです。一切観客に媚びず、自分が面白いと思うものを展示して、ついてこれない人は100人中95人いるのが適当だと考えています。常に先に行っているのがアーティストだと考えます。だから95%もの空疎な視線に耐えるのは、修行だと思っています。それは本当にしんどいです。毎日どんより疲れて家路に着きます。

感想を言わない日本人。その奥ゆかしさは知っていますが、無知蒙昧というのは頂けないですね! 絵の見方を知らない文化密度の低さ。立ち止まって一枚の絵に対峙して一番良い距離を計る。それをしないと絵にならないのですが、見事にしません。

また感想を言わないのと、感想を持たないのは全く意味が違います。褒める必要はなく、くだらない絵だとか、こんなものは心に響かないなど、どんな感想でも有難いです。意思表示をしない人とは関係を築けないですよ。だからそれに対して「セルビアに行く。」これが私の主体性であり、意思表示です。この意思表示が結構周りに波紋を拡げていますが、自然な事です。

今日はそんな辛い展示会が休みだったので、気分を変えて実に6日ぶりに描いたところ、これまでなかったものが描けました。これも修行の成果です。

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画面の両脇に立つガス燈のバックを余白にするのは描きながら思いつきました。店から出っ張ったサンルーフが左に向かうにつれて下に垂れ下がった様に描く。これは最初から決めていました。これが2つのランプを結ぶパースに逆行して良い画面効果になりました。

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赤い線は遠近法に忠実にして、緑は崩しています。遠近法的に一番上の赤と緑が平行になるのはおかしいのですが、絵はこうあるべきです。