私にとって秋は憂鬱とか、もの寂しいというのも含めて非常に気分が高揚します。五月晴れになった今日ですが、気分はいつも秋のせいか、全部晩秋の気配を放ち、また燈色に惑う日となりました。
外光が刺す板張りの古いカフェ、窓際のテーブル席。日がな一日、外を眺めてボーっとしたくなる。
そういう憂いを描きたかったのですが、奥の椅子が浮いてしまい、何か腑に落ちません。レンガの壁にも赤系を使用し過ぎたために、椅子の個性が若干埋没してしまいました。
次は老婆がカートを押しながら奥まった道をトボトボ行く。向こうには、今にも姿を消しそうな数人の女性。紅葉した樹々と右側のレンガの壁面が同じ色になって退屈ですね。
そして、全体に色彩が強過ぎて落ち着かない絵です。
三枚目は、落ち着いた感じのオーソドックスな景観を描こうとして選んだモチーフ。ところが、ここでも車道に補色(反対色)のブルーをきかせ過ぎたせいで、ハレーションで燈色に染まった建物が、暑苦しく見えて失敗。
この絵はオレンジやイエローを使っても温かさより、クールさに振れたトーンでなくてはなりません。どちらにせよ、それだけではない鉛の様な重さもあり、没です。
こうやって描いたものを自分で批判する日もあれば、同じ絵でも良く見える日もある。絵は合わせ鏡の様なものです。かといって必死になっても仕方ないので、今日はもう描く気になれないので寝るとします。
これぐらいに加工したら見易いですね〜 😅