アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

夢の具現化

私が「夢は既に叶ってしまっている。」と言うと、すごい成功者だったり、人が羨む生活をしていると誤解されます。実は、絵が高く売れるのを避けるようにしています。小学生の頃から画家になるのが夢でしたが、画家で食う事を目指すとバランスが崩れます。どんどん大事なものを捨てて行かねばなりません。最後は仕方なく絵を描く羽目になります。

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一番重要と考えているのが、画家でいる事で人間的に魅力のある方々とのご縁が巡って来る事です。同じ志しを持ったアーティストとのご縁です。一般的に言われる有名になったり、経済的成功とか利害ではなく、本物の幸福感です。

役立てて頂ける事以上に恵まれた生き方はないと思います。そして学びとなる様々な教えを頂く。これを気付かないまま大人になる人が多過ぎます。

で、夢は叶ったなら次は何を目指すのか?  それは理想です。

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いい絵を描くにはどう暮らせば良いか。どう遊べば良いか。作品は単なるそれのリトマス試験紙です。今日は立て続けに3枚描いて、かなり荒れているのは自覚しました。でも3枚目に面白い表情が出ました。夢遊病の様な空気感。つげ義春のペン画を思わせる無風景感と虚無。しかし、実は全てが見えている時にしか描けない絵。

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2枚目の花壇越しの風景などは「わ〜、綺麗」という形容詞で評価されてしまいかねない下品きわまりないモチーフですが、破壊しに掛かってるところのみ見るべきものを感じます。

理想は遠く霞んだところにあるのか、足下にあるのか定かではありません。暗中模索の日々です。でも、きっと仲間が支えてくれます。その点では、希望に満ち溢れています。