今日は丸い物のリズムを取り入れて描きました。丸の最大の魅力は遠近法が出にくいところです。古いミシン台に置かれたガラスボウルの口の楕円。その中に入っている果物。それに調和する様にミシンのフォルムを強調しました。
手前の椅子の座面も真上から覗き込んだ様に丸く描き、ミシン台と床を平面的に見えるまでギリギリ一杯崩しました。それにより抽象画の様な画面になりました。
霧に煙った車道。基本的に一点透視の構図ですが、これほど退屈な物はありません。なのでこの中にもネオンの丸の大きさで遠近感を出しながら直線は遠近感をはぐらかす様にしました。
左の塔の円錐に楕円が内包されて呼応する様にしました。右の直方体の建物群は、紙の箱をふわっと立っている様に描いて、コントラストを出しています。車はカタツムリの様に濡れた路面を這う様に走る。それが愉快です。