アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ペン一本でも色んなタッチ

 

私の周りの知人が風邪で何人もダウンしています。読者の皆さんはお元気でしょうか?

私は不摂生の割に、会社員時代とは違い比較的よく寝れるので、悪寒がしたらひたすら食べて寝るだけで、体調を保っております 😖

普段、外出中はいつでも水彩画を描けるように、ツールボックスに道具一式と水彩ロール紙をカートに積載して移動しています。ところが、このカート自体が結構重いのと、雪道ではタイヤを取られて大変だと言う事で、ここ3日程はドローイングだけを描いています。

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今日もサインぺン一本でどんどん描きました。先ずはセルビアの風景を気ままに。フォルムの情報が多いモチーフの場合は、モノトーンの線のみで描く方が見易いなと思います。

 

この人はベオグラード散策中に目の前を通りすがったおじいさん。線を描くだけで余分なものを排除しました。特に脚は線により皺を描くだけでも成立させる仕上げです。

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また足の着地の段差と前屈みの姿勢のみで、極ゆる〜い坂道を歩いている感じを出しました。路面のラインや背景を全く描かないのも面白いものですね!

 

そして私がいつも喧嘩しながら交流しているセルビアの国際芸術交流協会シロカスターザ会長のボシコ・ジュリチコビチ氏です。

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昨日描いた友人ブランコの絵を見て「私も描いて欲しいな〜 」と言うので、仕方なく(笑)描きました。

 

何処となく軽いイラストっぽくなったので、最後は大好きな北野武を描きました。線の集積で存在感をどこまで出せるかに挑んでいます。

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決してデッサンではないにも関わらず、陰影が強い印象として残る様に意識しました。何故デッサンではないかと言うと描いたり消したり推敲を重ねずに、修正や形を捉える際に一回も消しゴムを使わない事を条件にしたからです。

鉛筆や木炭デッサンは学生の時に取り組みました。通常は練り消しゴムやパンで描いては消し、ハイライトを消す事で表現します。

でもそれでは、ドローイング感が薄まります。やり辛い条件を課せて修正が効かない様に追い込む事で、全ての線が反映されます。

取り返しの出来ない濃淡が出たとして、それをやり直せない方がエキサイティングですし、線描する際の覚悟が一種、鬼気迫る迫力を残します。

 

明日の天候次第では、また透明水彩画を描くかも知れませんが、流れに身を任せるのも悪くないものです。