アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

売り絵

 

プロの画家ですと自己紹介すると、日本では職業画家だと思われるのですが、実は極めて売れそうな絵(売り絵)を描く事を嫌うので、人間性が画家ですと説明する事にしています。流れで人間性が画家というのは、どういう意味か? となる訳ですが、一言で言うと絵を描かないと生きていけない性分であり、病気だと思って下さいとなります。(*≧∀≦*)

 

例えば、今日描いたこの絵は、売る事を意識せずに描いています。

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同じ様な絵は読者の方も随分見たなぁーとお感じになるでしょう。この絵に関わらず私の絵を買いたいという方が現れればもちろん売ります。

 

一方で、売る事を意識してもう一枚描いたのが、こちら。

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一見同じに感じられるかも知れませんが、心が入っていません。というかセーブしています。

そして、表面的に見やすい様に描いています。

それは自分にとっての妥協であり、絵の堕落を意味します。自分にとって価値のないものが売れるかどうかの実験をしたいのです。お札も絵も紙なので、ブツブツ交換したらどんな気分になるのかの実験です。なので買う方を小馬鹿にする気は毛頭ありません。

この発言は、大きな誤解を招き、色んな方の逆鱗に触れるのですが、個人的な実験であり、業なので大目に見て下さい。

 

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全ては将来、セルビアのクネズ・ミハイロ通りで路上画家をする際に、可能な限り良心的な価格で売りたい。

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美術館でなく、権威が剥奪される路上の方が、本物かどうかを見た本人が決められるので、価値があると考えています。

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中にはこのゴミの様な絵もあります。私ならこの場でどう向き合うのか⁉︎  出来るだけ身の丈を心得て、尚且つ清々しく生きるのに何が必要かを知りたいのです。