アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

ただの紙切れ

 

絵画を投資目的で購入するオークションの様子は、昔から映画などでもよく目にします。

ネットオークションなど最近では美術系の学校が学生にその活用方法を講習する時代にまでなりました。

 

なんとか絵で食える様にサポートする事で学生減少に歯止めを掛けようとする運営上の策略でもある訳ですが、私は反対です。

 

人生経験ペラペラの人間が描いた絵に商品は作れてもそれ以上の価値はないです。

万が一、上手く需要が開拓できたとして、収入は得られても人として大変な不幸に向かって行きます。

 

だから私は自分の絵を「ただの紙切れ」だと思う様にしています。

これは自己卑下しているのではなく、本質だけを残す手段なのです。

 

これは今日の教室中に10分でさら〜と描いたものです。

 

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豪奢な額装をして敷居を高くし、立派に見せる。

それで誤魔化すのでなく、ただの紙に画家が表現行為を与えたら何か特別な存在に変化する。

 

それに気付いて、そばに置いておきたいという人にだけ譲ります。

もし転売する様な事があれば絶縁しますね!

 

こういう事をいうと偏屈に思われる事が多いですが、自分では真っ直ぐだと思います。

 

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ところで、私は113cmx10m の透明水彩用ロール紙をカッターでザクザク切って、ひと月で使い切ります。

多作の方や練習で枚数を描く方にはオススメです。