アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

静かでも淡白ではない

水性ペンとの共存を、しばし探求し続けています。ライトや街灯りなどを描く際にその周りの色調を暗く落とす事が通例ですが、それを僅差にする事で魅力が出ないかを試しました。うるさくなく静かな、でも弱くも淡白でもない画面を作りたいと臨みました。

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サインまで薄くして、なかなかデリケートな画面となりました。薄くても深い感じが出始めているので、これは更に探求したくなります。

このモチーフは以前も下描きなしで描いており、それがこちらです。

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ライヴ感による破綻の魅力はこちらの方がありますね。確か10分くらいで描いたと思います。でもこういう動的なアプローチは、相当数やった気がするので、一周回って静かに描くというがこの夏のテーマになりそうです。

依存か共存か!

前回、水性ペンとの共存は、よくあるペン画水彩とはどう違うのかを示したいと発言した手前、続いて描いてみました。するとペン画水彩というのは、水性ペンへの依存だという考えに至りました。

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共存はお互いを良い意味で必要とします。融合であったり、引き立てあう為に、先ず自立を前提とします。しかし、依存は助けてもらう感覚になります。日本のカルチャーセンターで圧倒的多数を占めるペン画水彩はペン画としても、透明水彩としても中途半端なのです。

罪なのは、何となく出来上がった様に見栄えがするという事です。そういうものは絶対に私は教えません。