アトリエ青 Atelier Blue

星つりじいさんの日々の暮らしをお届けしています

公募展用作品

 

私がセルビア渡航するきっかけを与えてくれた国際芸術交流協会シロカスターザの公募展

MEMORIAL MBDj8Watertcolor の締め切り間際に滑り込みで一枚作品を描き上げました!

 

この公募展は世界の透明水彩愛好家ならプロ・アマ問わず参加できます。

 

そのために作家性や芸術性を尊ぶ姿勢は希薄で、その意味においては確かに一見作品のクオリティーは低く、見劣りする作品もあります。

しかし、見応えがあり、手が混んでいるご大層な作品より、よっぽど良いと思います。

 

人生に透明水彩がないとつまらないと感じている方の、その愛着が滲み出るか否かがある種、審査ポイントになっていると思います。

 

そうやって毎年ベスト25作品を選出し、世界4〜5カ国を巡回展示の旅に出ます。

 

今年の私のエントリー作品です。

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無人の屋外テーブル、不釣り合いでバラバラのチェアー。

そこに残るひと時の歓談の余韻を描きました。

 

通常はテーブル周りに焦点を合わせて、背景の樹木や家屋、赤い車などのトーンを段階的に薄くするのがテクニックです。

そうする事で空気感や何をメインにしているかが確かに伝わります。

 

しかし、それだと当たり前なので、奥行きを出す為のそういったテクニックを葬って、画面全体を均一にシャープな筆致で描くことにしました。

 

こうすることで、下手くそな感じになる変わり、全ての事物がなくてはならない存在に変わります。

つまり、歓談の余韻に画面のあらゆるものが関わる訳です。

 

チェアー同士が歓談している様に見えれば成功です。

 

テーブルに人が数人いる場合は、逆に背景はそれらしくうっすらと描くでしょう。

それはそれで良いのですが、いない場合は絶対こうすべきです。

 

去年の同公募展の日本巡回展示も間もなく開催です!

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今年は私の個展も同時開催なので、是非お立ち寄り下さい。

教室で描いちゃう

 

今日は水彩画・イラスト教室の日でした。

受講生さんの住むタワーマンションから見える朝焼けの琵琶湖。

これをレクチャーで描くつもりが、5分で良い感じに仕上がっちゃいました。

 

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レクチャーは描き方の方向性を示すだけにとどめるのが好ましいのですが、乗ってしまうとついつい描き切ってしまいます。

 

悪い癖ですが、こうなると歯止めが効きませんね 😅

 

自分では鈍い色合いが気に入ってます〜